腰方形筋について

腰方形筋は、主に体幹の側屈を行いますが、腰椎の関節の生理学上、腰椎の側屈は、伸展と回旋を含みます。この筋肉は、脊柱起立筋と同部位にありますが、その神経支配は異なります。脊柱起立筋が、脊髄神経後枝の神経支配なのに対して、腰方形筋の神経支配は、上位の腰神経前肢です。

【腰方形筋の起始・停止】

（起始）

腸骨稜、腸腰靭帯に付着。

（停止）

第１２肋骨、L１～L４の椎体の肋骨突起に付着。

【腰方形筋の主な働き】

腰椎を屈曲する。第１２肋骨を下制する。

１　　片足を伸ばして座る

２　　伸ばす方の腕をあげて側屈させる

ポイント

・体が前を向かないように側屈させる

・伸ばしている方の足が痛い場合は、曲げて腰部を意識する

腰方形筋をほぐすことで期待できる効果

・腰痛改善、予防

・肩こり緩和